大腸ポリープについて

大腸ポリープとは?

「ポリープ」というのは正確には病名ではありません。皮膚・粘膜などの表面から隆起している球状の腫瘤の総称で、分かりやすく言えば「丸くて出っ張っている球状のもの」を総じてポリープといいます。この記事では大腸にできるポリープ(大腸ポリープ)について説明させていただきます。

大腸ポリープの種類について

大腸ポリープには将来、大腸がんになる可能性のある「腫瘍性ポリープ」と、大腸がんにはならない「非腫瘍性ポリープ」とがあります。
大腸にできるポリープはそのほとんどが腫瘍性のもので、小さいポリープのほとんどは「腺腫」と呼ばれます。線腫は大腸内視鏡検査中に最も多く発見されるポリープです。

大腸ポリープ=大腸がん?

腫瘍細胞は勝手に、そして過剰に増える特性があるため、結果的に腫瘍性ポリープである腺腫は自分で大きくなり、細胞自体が悪くなって大腸がんになる、と言われています。
大腸ポリープ(腺腫)=がんというわけではなく、腺腫は数年かけて徐々に大きくなっていくと同時に、元の腺腫の正常な成分が悪性のがんに移行していく(adenoma-carcinoma sequenceと言います)と考えられています。

ポリープは切除した方がいい?

がんにならない非腫瘍性ポリープはただそこにあるだけで、多くの場合そのままにしても健康を損なうことはないため切除の必要はほとんどありません。しかし、大腸内視鏡検査で最も多く発見されるのは腫瘍性ポリープである腺腫です。
上述の通り、手術や抗がん剤などの治療を必要とするような大腸がんの大半は、腺腫から発生します。症状が無くても大腸内視鏡検査において、この腺腫を発見し、それらを切除することが将来の大腸がんの発生や大腸がんによる死亡を大幅に減らすことに繋がります。
したがって、大腸内視鏡検査において大腸ポリープ(腺腫)を切除することは、受診者様にとって大きなメリットになると考えられます。

medockでのポリープ切除について

medockでは直径10mm前後以下のポリープで切除後に出血のリスクが高くないと判断できるものはその場で切除可能です。
大きいポリープや出血リスクの高いポリープに関しては、入院設備の整った専門病院への紹介状を発行致します。

受診のご相談は下記連絡先までご連絡ください。
03-5860-2636 (平日8:30~17:00)

この記事の監修医師

佃 玄紀(Genki Tsukuda)
medock総合健診クリニック 内視鏡センター長
医学博士(昭和大学)
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医

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