DWIBS ドゥイブス(胸腹部MRIがんドック)

DWIBSとは

DWIBS(ドゥイブス)という検査をご存じでしょうか。MRIによるがん検査で、日本人医師によって開発された検査手法です。DWIBSはDiffusion Weighted Image Background signal Suppressionの略で、『拡散強調画像(DWI)の背景信号抑制(BS)』という意味です。
拡散強調画像とは、細胞内の水分子の動き(拡散)を画像化するもので、水分子の動きの程度から正常な細胞とがん細胞を見分ける手法です。そこから背景を抑制し、全体を見やすくしたのがDWIBSです。よく、PET-CTと比較されますが、検査手法もかかる時間も異なります。得意な臓器、不得意な臓器もそれぞれです。
大きな違いとして挙げるとするとDWIBSは検査時の負担がとても少ないということです。違いについては以下の表を参照ください。

DWIBSとPET-CTの比較

  DWIBS PET-CT
薬剤注射 なし 放射線薬剤注射
食事制限 なし 検査前5~6時間の絶食
検査時間 30分程度 30分程度
事前安静 なし 1時間程度
検査後待機 なし 30分~1時間
糖尿病罹患者 検査可能 検査できない場合あり
放射線被ばく なし 薬剤とCTから

がんリスク検査とDWIBS

最近CMなどで尿によるがんリスク検査を目にするようになりました。medockでも尿やだ液、血液によるがんリスク検査を行なっており、尿やだ液の採取だけで負担なく簡単にがんのリスクがわかる検査として注目されています。
この検査を受けたことがあり、『中リスク』『高リスク』となった方はぜひDWIBS検査を受けてみてください。ここからはその理由をお話しします。

がんのリスク検査は、がんになりやすい状態かどうかを判定するための検査です。がんを見つける検査ではありません。リスクが高いほど、将来がんになりやすい、もしくはすでに罹患している可能性もあります。また、臓器の特定ができないリスク検査もあるため、万が一『中リスク』『高リスク』の判定が出た場合は全身を検査する必要があります。当然、時間もお金もかかってきます。不安やストレスも大きいでしょう。
偽陽性の場合はさらに大変です。偽陽性とは、本来は病気ではないのに陽性と判定されることです。いくら時間をかけて探しても病気は見つかりません。病気が見つからないのは良いことなのですが、その時間はあまり良いものではありません。

ここで活躍するのがDWIBSやPET-CTです。DWIBSやPET-CTは広範囲*を一度に検査することができます。DWIBSであれば、前処置や放射線被ばくもなく30分程度の検査で終了します。後処置もありませんので検査終了後はそのままお帰りいただけます。数日、もしくは数か月かかって行う検査を1時間以内にすませることができます。

*medockでは頸部から骨盤内の範囲を撮影します。
*脳はDWIBSではなく通常の脳ドック、頭部MRIをおすすめいたします。

DWIBSで分かるのはがんだけではなく、炎症などのがん以外の疾患や一部正常組織も描出されます。ここというあたりをつけて、その部位に絞って精密検査を行えるため、時間は大きく短縮できます。かかる時間が長いほど心にも体にも負担が大きくなります。何もなければ一安心です。定期的に検査を受けて健康確認をすることで健康寿命を長く保つことができます。

尿や唾液で簡単にがんリスクがわかる検査は、体への負担が少なく大変すばらしい検査であると思います。がん検診を受けなければ、がんの早期発見はありません。ご自身の健康チェックの一環としてこのような負担の少ないリスク検査を受けることは非常に良いことだと思います。

がんリスク検査で万が一「高リスク」「中リスク」の判定になった方、ご家族にがんの方がいるがん家系の方、不安に感じている方も、まずはDWIBS検査をお受けください。

medockはがん早期発見の実績があります。


medockは東京都内でも数少ないDWIBS検査が可能な施設です。DWIBS(ドゥイブス)検査について詳しくはこちらをご覧ください
DWIBS(ドゥイブス)胸腹部MRIがんドック

※medockではDWIBS検査時に、肺がんの検出能力が高い低線量肺CTを標準で行います。低線量ではありますが被ばくが気になる方は検査を外すことも可能です。ご相談ください。
※MRI検査のため、体内外に外せない金属がある方はお受けいただけません。

medockでは、部位の特定が可能ながんリスク検査も行っております。DWIBSと一緒に受けていただくことで検査精度が高まることが期待できます。
・尿により最大7種(女性7種、男性5種)のがんリスクを調べる『miSignal(マイシグナル)』
・血液により特定5種のがんの有無を調べる『マイクロアレイ血液検査』
・だ液により特定臓器ごとのがんリスクを調べる『サリバチェッカー』

詳しくはこちらをご覧ください
miSignal(マイシグナル)

medock放射線課
放射線検査・CT・MRIなどを担当いたします。
丁寧な検査を心がけております。不安なことがございましたらいつでもお声がけください。

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