無症状の脳疾患

脳の病気には『無症候性脳疾患』という症状がないものが存在します。症状がないため気付くことができずに過ごしてしまいます。これらは偶然受けたMRIやCTなどで見つかることが多く、無症状であっても、そのままにしておくと将来的に症状が出る可能性があるため、定期的な検診が重要となります。

無症状の脳疾患

無症状の脳疾患には以下のような種類があります。

○ 微小脳出血
脳内の細い血管が破れ、ごく少量の出血がある状態です。症状はありませんが認知機能と関係があるといわれています。T2*(T2スター)強調画像で見つけることができます。
微小脳梗塞
脳の深部の細い血管が詰まることで起きる脳梗塞です。ラクナ梗塞ともいわれます。T2、T1強調画像により発見できます。*ラクナ:ラテン語で小さなくぼみという意味。
脳動脈瘤
脳動脈がふくらんだ状態です。動脈瘤が小さい初期のころは症状がない場合が多く、大きくなったり破裂することにより様々な症状が現れます。MRAという造影剤を使用しない血管撮像法で見つけることができます。
脳腫瘍
脳内にできる良性、悪性の腫瘍です。こちらも早期の段階では症状が現れないことがあります。腫瘍が大きくなると脳を圧迫し、腫瘍の位置によって「視覚・聴覚障害」「運動障害」「言語障害」などの様々な症状が表れます。

症状が出る前の状態で見つけることができると、生活習慣の改善で病態の進行を抑える、もしくは遅らせることが期待できます。大きい脳腫瘍は開頭手術による摘出が主な治療法ですが、小さい段階で見つかった脳腫瘍であれば放射線治療の可能性も増えます。体への負担はだいぶ少ないと思われます。

medockの脳ドックはこのような無症状の脳疾患を見つけることができます。
詳細はこちらをご覧ください ☞ 脳ドック(頭部MRI・MRA・頸部超音波)

造影剤を使わない
脳動脈撮像(MRA)
形態異常を見つけやすい
T1強調画像
病変を見つけやすい
T2強調画像
脳せき髄液を抑制する
FLAIR画像
微小脳出血を見つける
T2*強調画像
早期脳梗塞を見つける
拡散強調画像
異なる断面で再確認
T2冠状断像

medock放射線課
放射線検査・CT・MRIなどを担当いたします。
丁寧な検査を心がけております。不安なことがございましたらいつでもお声がけください。

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